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ほうろく灸

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皆さん、ほうろく灸をご存知でしょうか?

ほうろく灸とは、「ほうろく」という素焼きの皿を頭頂部にある「百会」というツボの上にのせ、皿の上にもぐさをのせ着火し、熱刺激をするお灸です。頭全体に「ツ~ン」と響くような熱さがあります。慣れてくると癖になりそうです。

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当院の素焼きのお皿は(実は備前焼きです!)、頭にフィットしやすいお椀の形をしています。てっぺんにこんもりともぐさがのっています。

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頭にお椀をのせ、ファイヤー! 煙がモクモク!

江戸時代庶民の間では、ほうろく灸を夏の土用の時期に据えると暑気払いに良く効くと信じられていました。もともと日蓮上人が僧の修行のために始めたと言われ、暑気払い、頭痛封じ、中風封じの祈祷として有名になりました。現在でも日蓮宗のお寺で、土用丑の日などにほうろく灸祈祷会を行っている所もあります。また、炎天下で暑さ負けをした武将が兜の上から灸を据えたところ、たちどころに全快したのが「ほうろく灸」で、それから伝統行事にもなったと伝えられています。

当院では、岡山の備前焼きの土を使った素焼きのお椀を使用しています。備前焼きには遠赤外線やマイナスイオンを発生させる効果があると言われており、血行促進や体をリラックスさせ疲労回復が期待できます。そして百会というツボを刺激すると、目の疲れや鼻づまり、頭痛、不眠、精神不安定、更年期、耳鳴り、めまい、肩こり、血行不良の解消に良いと言われています。

実際当院でもほうろく灸を受け、その晩よく眠れ疲れが取れたという患者さんの声があります。

梅雨が明け、暑い夏に突入しました。皆さんも暑気払いやその他の症状に一度体験してみてはいかがでしょうか?夏だけでなく冬もおすすめですよ。

*備前百会灸の会の文章を一部参照